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「美のかけはし」展 [Art]

京都国立博物館 特別展覧会/開館110年記念
 美のかけはし ー名品が語る京博の歴史ー

この週末3連休は関西遠征。まず初日は京都へ。雨模様の中を博物館へ向かう。


今回の展覧会は、京博の収蔵品と寄託品約120点が展示されるが、そのうち国宝が26、重要文化財が37点というなかなか豪勢なもの。展示は大きく二つに別れ、まず前半では博物館の立つ東山の地に縁のある後白河法皇・平清盛・豊臣秀吉(博物館の隣は豊国神社)に関わる品々を紹介。後半は博物館の建築資料(図面等)から始まる博物館の歴史と、「集める」「見(魅)せる」「伝える」「育む」といった博物館の機能の例として、数々の寄贈コレクション、さらに最近になって収集されたり修復された品々を並べている。

やはり最も印象が強かったのは、お目当てだった俵屋宗達「風神雷神図屏風」。誰でも知っている自由闊達な図案の名品だが、実物の力というか、写真や図版と異なり屏風として立てて展示されていることでさらに躍動感や空間の広がりが感じられた。それにしても、見ているちょうどその時に外から雷の音が聞こえてきたのは、あまりに出来過ぎだった。

他には、藤原為家筆「土佐日記」の流麗な筆致や、豊臣秀吉所用とされる「桐矢襖文胴服」の斬新な辻が花染のデザイン、更に謎の画家とされる藝愛の「四季花鳥図屏風」や伝牧谿筆の「遠浦帰帆図」などもなかなか印象的だった。

音声ガイドを律儀に聴いていたら結局6時の閉館ギリギリになり、その後で加茂街道にある友人の店へ。
随分久しぶりに顔を合わせた知り合いの先客が早い時間からワインを飲んでいたとのことで、入れ違いながら少しラップして色々と話ができたのは嬉しかった。
料理も、前半は和食系、後半にアフリカ料理という流れで、チュニジアの春巻き・ブリック、南アフリカの国民食・ボボティ、ジンバブエの家庭料理・ノピなど、珍しいエスニックなものでも洗練度の高い料理が楽しい。飲み物も、ビールの後でイタリア・トスカーナの赤ワイン"S.LORENZO"へと進み、取り留めなく四方山話をしながら、いつも通り結構長居をしてゆったりと過ごさせてもらうことができた。




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