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Marisa Monte [Music]

Marisa Monte
2007年5月30日(水)19:00開演
Bunkamura オーチャードホール 2階3列13番

今年の3月初めにe+のメールで見て半ば衝動買いしたコンサート。当時はこの時期がこんなに忙しくなるとは考えていなかったが、18時過ぎに何とかバタバタしながら会社を出る。その頃にはほぼ止んでいた雨が、渋谷ではまた結構な降りになっていた。開演時間ギリギリだったので、開演前にビールの一杯も飲めず席に着く。

彼女は、以前にMusical Baton Returnsの記事でも触れたように少し前からのお気に入りではあるが、ブラジル音楽全般はボサノバのスタンダードをちょこっと聴くくらいで全く疎いし、曲も"Memories, Chronicles and Declarations of Love"(アモール・アイ・ラヴ・ユー)や"Infinito Particular"(私の中の無限)などが何とかわかる程度という、コアなファンからは白い目で見られそうな状態。それでも声質とサウンドに惹かれて、随分久々にコンサートへ足を運ぶことにしたもの。

開演から10分ほど遅れて、まず1曲目が照明を落としたままで始まる。2曲目からは舞台中央だけのスポット照明で舞台が見えてくる。Marisaを含め総勢10人。舞台中央奥に台があり、左側にベースおよびギター担当が1名、中央のMarisaを挟んで右側に、やはりギター類担当が二人。手前側の平舞台には左手にパーカッション、チェロ、バスーン。右側が金管(トランペット&フリューゲルホーン)、バイオリン各1名という編成。舞台は奥のホリゾントやMarisaへのスポットなど照明の変化がある程度のシンプルなもの。本人の衣裳は裾に花模様をあしらった黒のニットドレスで、こちらもシンプルで外連味のない落ち着いたイメージ。

最初の7曲目くらいまでは壇上で椅子に座ってウクレレやギターでの弾き語り、その後前に出てきてスタンドマイク、ハンドマイクを使いながら歌う。声は高音域など100%本調子ではなかったかもしれないが、気にならずに音楽を堪能できる雰囲気はキープしていた。

その後、徐々に動きはじめて観客も少し盛り上げてから一端弾き語りに戻り、終盤にもう一度前に出てきて、この辺りで客席もほぼ総立ち(オーチャードホールではあるが)。アンコール前も含めて客席にコーラスを歌わせた上にかぶせてハモったりしながら、アンコールの最後はアカペラで歌いながら暗転した中に引っ込んでいった。終演は21時少し前。会場にはブラジル人と思しき人も多く、日本人も含め曲が歌える人が結構多かったのは、驚きかつ少々羨ましかった。

全体を通じてどこも先鋭的なところはなく、またリズムもボサノバ系ばかりでなくロック(エイトビート)や三連のものもあるなどブラジル音楽の門外漢にも親しみやすく、更に曲の歌詞はポルトガル語だがMCは英語だったのも少しほっとした。また、バックミュージシャンも複数のアコースティックギターの絡みを基調にチェロやバスーンで変化を付け、密度の濃い演奏を聴かせてくれていた。

そんなことも含めて、ゆったりとして中身の充実したコンサートだったと思う。曲をそれほど知らずとも十分に楽しめたし、月並みだがゆるゆると癒された感じで開場を後にした。

ちなみに、終演後ロビーに張り出されていたセットリストは以下の通り。

1. 私の中の無限(私の中の無限)
2. 私のまわりの宇宙(私のまわりの宇宙)
3. カルナヴァーリア(トリバリスタス)
4. ヴィラレージョ(私の中の無限)
5. 関係ないね(マイス)
6. アコンテセウ(私の中の無限)
7. 家においでよ(トリバリスタス)
8. 愛しのマリア(ローズ・アンド・チャコール)
9. カルナリズモ(トリバリスタス)
10. 深い夜(ローズ・アンド・チャコール)
11. 充たされて(私のまわりの宇宙)
12. 孤独のダンス(ローズ・アンド・チャコール)
13. 私のカナリア(私のまわりの宇宙)
14. 乾いた大地(ローズ・アンド・チャコール)
15. ベイジャ・エウ~私にキスして(マイス)
16. アテ・パレッシ(私の中の無限)
17. ほんとのことを言うと(私の中の無限)
18. 愛のテーマ(アモール・アイ・ラヴ・ユー)
19. NAO E PROIBIDO(禁じられてない)
20. 子供のように(トリバリスタス)

(アンコール)
1. 行かないで(アモール・アイ・ラヴ・ユー)
2. 恋ならまかせて(トリバリスタス)


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