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"CHICAGO" [観劇(その他)]

ブロードウェイ・ミュージカル「シカゴ」東京公演
日生劇場
2007年2月17日(土)18時開演 1階XB列25番

この日は日生劇場へ向かう前に、今年も杵屋栄十郎さんからお誘いのあった「第20回『とろう会』写真展」に顔を出す。昨年と同じ、銀座2丁目・伊東屋裏にあるカラー写真関連の会社である(株)日本発色のビル1階のギャラリー「GINZA SPACE 5」へ。鳥羽屋里長師によるマッターホルンの雄大な姿、栄十郎さんによる秋の京都、昭和ひと桁生まれのベテランアマチュアカメラマン遠藤さんによるケニヤの野生動物、等々の多彩な写真を楽しく拝見する。昨年は同じ2月の開催時に博多座ご出演だった栄十郎さんも、今年は歌舞伎座(七段目の黒御簾)なので開場におられ、他の方の写真の解説なども含めお話をすることができた。

5時過ぎにギャラリーを出たところ丁度雨が降り出したが、そのまま有楽町を通って日生劇場まで歩く。

もともと学生時代の1980年代半ばに初めてNew Yorkへ行ったとき以来、ブロードウェイ・ミュージカルは大好き。あまり熱心というほどではないが、来日公演の類もぼちぼち観ている。今回もたまたま「@ぴあ」で見かけて「たまにはミュージカルもいいかなぁ」と思ってチケットを確保した。

ボブ・フォッシーのオリジナル版は1975年、その後上演が途絶えていたが1996年にリバイバルしてからはブロードウェイを代表するミュージカルとして名声を得た作品。昨年は上演10周年を記念して歴代の出演者が集結したガラ・コンサートも開催され、その流れを受けて今回の4回目となる日本ツアーが企画されたらしい。

ストーリーは、1920年代のシカゴを舞台に、愛人を殺害したヴォードヴィルスターを夢見る女性ロキシー・ハート(MICELLE DeJEAN)、妹と夫を撃ち殺した歌姫ヴェルマ・ケリー(TERRA C. MacLEOD)、そして悪徳敏腕弁護士のビリー・フリン(元Backstreet BoysのKevin Richardson)が、したたかに立ち回りながらもメディアの狂騒に振り回されていく姿を描く。

ステージは、黒一色の舞台中央にジュエリーボックスを模したジャズ・オーケストラボックスがあり(編成は2トランペット、2トロンボーン、3サックス、バンジョー・バイオリン・ピアノ・チューバ・指揮者各1)、その前で芝居が進行する。出演者は上下黒の下着・ストッキング姿で唄い踊るが、意外とセクシーに惹きつけられると言うよりは、ダンスのフィジカルなの切れの良さが目につく。

休憩を挟んで2時間20分の舞台は、前から2列目の中央という素晴らしい席だったこともあり、エンタテインメントとしてはまずまず楽しめた。特にダンスの躍動感はなかなかのもの。ただ踊りに比べると、まず演技の部分はキャラクターの生かし方も含めまずまずというレベルで、更に歌についてもきちんとこなしているものの期待水準にやや届かないというのが正直な印象。結果としては、ワクワクするようなインパクトまでは無かったのは少々残念。

また、今回のキャストは全てNewYorkもしくは世界ツアーでの経験者ばかりだが、10年前のオリジナルキャストや、かつてロキシーを勤めたというMelanie GriffithやBrooke Shieldsなどの舞台も観てみたかったというのは、無い物ねだりか。実は映画版も観たことはないので、そちらは機会があれば一度DVDででもチェックしてみようかと思う。


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